彼からプロポーズを受け婚約した後は、結納や結婚式などの前に親への報告と挨拶に伺う流れとなります。

お相手の親からの第一印象は大事ですし、好印象を持ってもらい親からも結婚を祝福してほしいですよね。

ここでは、結婚前(婚約後)の親への挨拶、マナーや服装、手土産について解説しています。

婚約から結婚までの流れ

婚約が決まった後は、

  1. 女性のご両親へ挨拶
  2. 男性のご両親へ挨拶
  3. 結納・両家顔合わせの食事会
  4. 結婚式
  5. 新婚旅行

が一般的な流れとなります。

「嫁入り」する場合、女性のご両親に結婚を許していただくことが先となるため、まずは女性のご両親に挨拶に行くことになります。

尚、婿入りですと男性のご両親から先に挨拶に伺います。

親への挨拶の準備

自分の親に結婚の意思を伝える

顔合わせの前に、ご両親に結婚の意思を報告しておきましょう。

できれば直接、あるいは電話が望ましいです。

「結婚を決めた」とい一方的な意見を伝えるのではなく、「結婚したい人がいるので会ってほしい」と伝えるのが良いでしょう。

親の都合を確認

顔合わせの日程は余裕を持って2週間以上先が望ましいです。

時間帯は、食事の時間を避けた14時から2時間程度が良いです。

お互いの親の情報共有

お相手のご両親について情報共有しておきましょう。

  • 年齢
  • 家族構成
  • 親の仕事
  • 趣味 性格(礼儀に厳しいか、ざっくばらんか)
  • 宗教の有無
  • 好きなスポーツ

など。

挨拶当日の会話のきっかけになります。

結婚のビジョンを話し合っておく

ご両親から聞かれそうなことは予め答えられるようにしておきましょう。

  • 結婚式はするのか?時期はいつなのか?
  • 婚姻届を出す時期
  • 仕事は続けるか?
  • 新婚旅行の予定は?
  • 住む場所は?
  • 両家顔合わせはどうする?

相手のどこが好きか聞かれることもありますので、人柄の良さや交際中のエピソードなども交えて話せるようにしておくと良いでしょう。 

ご両親が熱心な宗教信者ですと、場合によっては宗教の話になることもあリます。パートナーに事前に聞いておきましょう。

また、今後の事でご両親の意見を仰ぐのも良いです。

「結婚式(両家顔合わせ)はこのように考えていますがどうでしょうか?」

離婚歴のある人ですと、離婚理由や結婚期間、子供の有無などを聞かれるかもしれません。

離婚歴があることはご両親に事前に根回ししておき、当日聞かれても端的に説明できるようにしておきましょう。

手土産を用意する

挨拶に伺う際には手土産を持参すると丁寧な印象を与えます。

高価なものは気を遣わせてしまいますので、3000〜5000円くらいの予算で検討しましょう。

お相手にご両親の好みを聞いておくと良いです。

お酒好き、好物、地元の名産品などご両親が喜びそうなものを選びましょう。

のり紙はなくても良いですが、あったほうが丁寧です。

避けた方が良いものとしては、

  • 苦手な食べ物
  • 健康上口にできないもの
  • 賞味期限の短いもの
  • 生もの
  • 切り分けが必要なもの
  • せんべいなど割れるを連想させるもの

は選ばないようにしましょう。

【親への挨拶】当日のマナーと手順

服装

挨拶当日の服装はフォーマルでカチッとしたものが相応しいです。

派手におしゃれをする必要はなく、清潔感があり控えめな服装を選びましょう。

事前に服装についてもお相手やご両親の意見を聞いておくと良いです。

男性

落ち着いた色のスーツと派手すぎないネクタイが良いです。

  • 髪型を整える
  • 髭は剃る
  • アクセサリーなし
  • 靴下や靴が汚れているのはNG

女性

清楚な印象のワンピースやスーツを選びましょう。

以下の身だしなみもNGです。

  • 大きめのアクセサリー
  • 派手なヘアスタイルやメイク
  • ブランドのロゴが目立つバック
  • ブーツ(玄関先でもたつくため) 

は控えるのが無難です。

当日の訪問時間

遅刻はダメですが、早すぎるのもマナー違反です。 

迎える側にも時間の都合がありますし、準備が必要ですので早すぎる訪問は相手を急かしてしまいます。 

約束時間の2〜5分前に訪問するのがベストです。 

急いで到着して汗をかいていたり、髪が乱れていないかもチェックしておきましょう。

玄関先でのマナー

玄関前でコートを脱いでおきましょう。

玄関に入れば扉の方を向けて閉めます(後ろ手で閉めない)。

「初めまして、〇〇と申します。本日はお時間をとっていただきありがとうございます。」簡単な自己紹介をします。

靴は部屋側を向いて脱ぎ、上がってからしゃがんで靴を玄関に向けて揃えます。ご両親にお尻を向けないように気をつけましょう。

手土産は玄関先では渡さないこと。

座る位置に注意

部屋の入り口に近い下座に座るのが一般的なマナーです。

上座や椅子、座布団へは勧められてから腰を下ろすようにしましょう。

持参した手土産を渡す

手土産を袋から出して両手で渡すのがマナーです。

「〇〇さんからお好きだと伺いましたので」

「地元で有名な名産品ですので召し上がってください」

など、一言添えると良いです。

「詰まらないものですが」はNG。

歓談で場を和ませる

いきなり結婚の話に入るよりは、手土産や趣味、仕事の話などで歓談をして場を和ませましょう。

宗教、政治、学歴などの話は避けましょう。

パートナーやご両親の呼び方

パートナーのことは「〇〇さん」「〇〇くん」と呼ぶようにしましょう 

お相手のご両親の呼び方は、「〇〇さんのお父さん、お母さん」 「〇〇さんのお父様、お母様」が良いです。

結婚の申し込み

どちらから結婚の報告を話し出すか事前に打ち合わせしておきましょう

男性から女性の親へ

「〇〇さんと結婚したいと思っています。結婚を認めていただけないでしょうか。」

「一緒に幸せな家庭を築いていきたいと思っています。必ず幸せにしますので結婚をお許しください」 などと伝えましょう。

「〇〇さんを僕にください」はモノ扱いしているような印象を与えるためNGです。

女性から男性の親へ

「一緒に暖かい家庭を築いていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします」など。

結婚の申し込み後の歓談

結婚の報告後は、パートナーの子供時代の話などの歓談や今後の流れを話し合いましょう。 

両家顔合わせや結婚式のプラン、両家顔合わせの日取りの話をしても良いでしょう。 

お酒を勧められても飲み過ぎて失態のないように注意しましょう。

退出のタイミング

ご挨拶の訪問は1時間半〜2時間を目安にタイミングを見て退出しましょう。 

夕食に誘われた場合は、そのつもりで準備してくれていたのかもしれませんので、強く勧められた際にはご馳走になっても良いでしょう。

後片付けをする気遣いも忘れずに。

ただし、台所に入られるのが嫌な親もいるのでお伺いを立ててからにしましょう。

帰宅後のお礼

無事帰宅したことと今日のお礼を当日中に電話やLINEで伝えましょう。

帰りが夜遅くなった場合は、翌日午前中に連絡を入れておきます。

お礼状をはがきで送るのも喜ばれます。

親に結婚を反対されたら・・・?

ご両親に結婚を反対されれば、その場で説得しようとせずに、「また日を改めてお伺いさせていただきます。 」

その場は帰るようにし、パートナーと結婚についてよく話し合いましょう。