結納ってよくわからない・・・
という人もいるのではないでしょうか。
最近では、結納をしない人も増えてきていますが、結納は両家が結ばれる大切な儀式ですので重要視している家系もあります。
これから結婚する人は結納についてはぜひ知っておきましょう。
ここでは、結納の基本知識と両家顔合わせの手順をついてわかりやすく解説してます。
結婚前の結納はなぜする?
なぜ結納が必要なのか?
結納は昔からある儀式です。
婚約はカップル同士が結婚の意志を示すものですが、結納は両家が結婚の意思を確認し合う儀式ということです。
最近では古臭く感じるかもしれませんが、「娘さんを僕にください」なんてセリフを聞いたことがありますよね。
大切な娘さんをいただくことを許してもらうために、「これで素敵な衣装を買ってきてください」とお金を渡したのです。
その名残が今も残っています。
現代では両家顔合わせのみの食事会が多い
現代では結婚式をしないカップルが増えているように、結納も簡略化されつつあります。
IBJのWEDDING BOOK(p70前後)によると、結納をするカップルは18%であり、両家顔合わせの食事会をする人は67%となっています。
両家の敷きたりを知っておこう
双方のご両親が結納を希望するかの確認はしておきましょう。
「結納をしないなら娘はやらん」と女性側のご両親が不満を持つかもしれません。
結納の基本知識
結納のスタイル
結納には、正式結納と略式結納があります。
正式結納とは、仲人が新郎新婦の家を行き来し、結納品や受書を渡し合う儀式で、両家で顔合わせはしないことになっています。
一方、略式結納とは両家顔合わせの食事会を兼ねて、結納の儀式を行います。
略式結納をする場合には、女性宅、料亭やレストラン、結婚式場を利用することが多いです。人気なのは料亭です。
また、関東式、関西式によっても違いがあります。
関東式ではお互い男女の立場が同格という扱いになるため、お互いに結納品を取り交わします。
一方、関西式では結納品は男性から女性に送るもので、女性からの結納品はないのが一般的です。
結納はいつやる?
結納は挙式の3〜6ヶ月前に行うのが一般的です。
大安、友引、先勝、末広がりの8の日にする人もいます。
午前中~午後3時までに行うのが好ましいです。
結納の相場
結納金は50万円、70万円、100万円など切りのよい奇数にすることが多いです。
結納金の全国平均額は98.4万円です。
かつては着物や帯を贈ったことから、結納金を入れる袋には「帯地料(おびじりょう)」や 「小袖料(こそでりょう)」などと書き入れます。
結納品
結納品はさまざまな種類があります。
- 熨斗(のし)
- 寿惠廣(すえひろ)
- 柳樽料(やなぎだるりょう)
- 松魚料(まつうおりょう)
- 高砂(たかさご)
- 結美和(婚約指輪)
- 子生婦(こんぶ)
- 寿留女(するめ)
など。
3品、5品、7品、9品など奇数で整えるのがしきたりです。2、4など割り切れる数字にしないこと。
デパートや式場でもセットで販売されています。
いただいた結納品は風呂敷に包んで持参しましょう。結納品を持ち帰る際は、結んだ縁がほどけないように紐を結びます。
結納品はしばらくは床の間に飾るものですが、挙式後は記念品として保管するか、処分する場合は神社で炊き上げてもらうのが一般的です。
結納返し
女性からの結納返しは、関東では結納金の半額、関西では1割というのが一般的です。
結納返しの平均額(現金の場合)は34万1000円とのことです。
最近ではお金でなく品物で返すケースも多く、腕時計やスーツなどを贈ります。
結納・両家顔合わせで決めておくこと
結納・食事会のスタイルを決める
結納をするのか?顔合わせ食事会か?
二人で事前に話し合っておきましょう。
最近では、両家顔合わせのみの食事会をすることが最も多く、 結納と兼ねて食事会をすることもあります。
お互いのしきたりや希望、結納品や結納金の額などをすり合わせておきましょう。
日程と場所
挙式の3〜6ヶ月前の大安・友引・先勝、8の日(末広がり)といった日の午前中~午後3時までに行うのが好ましいです。
略式結納をする場合には、女性宅、料亭やレストラン、結婚式場を利用することが多いです。人気なのは料亭です。
待ち合わせ場所は、天気に左右されない、人通りを避けた場所にしましょう。
二人で先についているか、両家で揃っていくのが望ましいです。
内容と進行
関東式か関西式、正式結納か略式結納かなどの違いがありますので、事前に決めておきましょう。
また、略式結納の場合、進行は新郎か新郎の父親が進めるかも決めておきましょう。
顔合わせ食事会では、婚約記念品を交換するなどの演出を進行に入れるのが人気です。
当日の服装
最近は結納が簡略化されてきていますので、服装も略礼装が一般的です。
男性はブラックスーツかダークスーツを着用。
女性は和装なら訪問着、付け下げ、振袖など。洋装ならワンピースやスーツのフォーマルな装いとなります。
参列者の服装の格を揃えることも大切です。
費用の分担
折半か、一方が遠方なら宿泊費や交通費もかかるため全額負担するなど事前に決めておきましょう。
お二人が支払いをしてご両親を招待するスタイルも人気です。
両家顔合わせ、結納の手順
待ち合わせ
待ち合わせ場所は、天気に左右されない、人通りを避けた場所にしましょう。二人で先についているか、両家で揃っていくかがおすすめです。
午前中〜午後3時ごろまでで、30分〜1時間程度の食事会が良いでしょう。
席次
当日の席次は、上座に男性の父親、下座に女性が座るのが一般的です。
席次は臨機応変に決めれば良いのですが、事前に相談して決めておくのが良いでしょう。
両家の紹介
進行役の新婦、または新婦の父が新郎新婦それぞれの自己紹介を促します。
二人が自己紹介をした後に、最初に男性側、次の女性側の家族を紹介します。
手土産を持参していれば、その時に渡しておきましょう。
手土産は事前に打合わせして、格差が出ないようにしましょう。
結納品・結納金の受け渡し、婚約記念品交換
家族の挨拶の後は、結納がある場合には、
- 結納品や結納金を女性側に納める
- 女性側が目録を改める(本人、父、母の順)
- 女性側が受書を男性に渡す
- 女性側が結納品(結納返し)を男性に納める
- 男性側が目録を改める(本人、父、母の順)
- 男性側が受書を女性に渡す
の手順で取り行います。
また、婚約指輪などの記念品の交換・お披露目をします。
記念撮影
結納や記念品の交換が済んだ後は、記念撮影を行います。
お酒を飲む前に済ませておくのが良いでしょう。
歓談
乾杯の挨拶は男性の父親にお願いするのが良いでしょう。
30分〜1時間ほど歓談を楽しみましょう。
子供時代のユニークなエピソードなどで場を和ませるのが良いです。
避けた方が良い会話としては、
宗教、政治、自慢、見えすいたお世辞
など。
新郎側の父親が締めの挨拶
締めの挨拶は男性から。
「本日はお忙しい中ありがとうございました。結婚式などでいろいろ準備でお世話になるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
女性は、手短に「どうぞ、よろしくお願いいたします。」
と言葉を添えるのが一般的です。
お礼の連絡をする
食事会の当日にお相手の親御様へお礼の電話をすると丁寧です。
撮影した写真とともにお礼状を送るのも良いでしょう。
短くても良いので感謝の気持ちを伝えると良い関係が築けます。