「結婚に対して親が口を出してきて婚約破棄になった」

「結婚生活に親が介入してきて離婚の危機に陥った」

など結婚した人からこのような話をよく聞きます。

結婚生活では、「親と子の関係」は切っても切れないわけです。

ここでは、結婚前に親との関係で確認しておきたいことを解説しています。

結婚前に親との関係を確認しておく理由

「結婚生活に親は関係ない」と考えている人もいるでしょうが、親との関係は結婚生活に大きな影響を及ぼします。

お相手と自分がお互いに「親には頼らず自分たちで結婚生活を成立させよう」と考えているなら、親との関係は大きな問題にならないかもしれません。

しかし、夫婦の問題が生じた時にお相手が親に頼すぎたり、子育てに親が過度に口を出してきたり、親と同居しなければいけない状況になったりすることもあります。

そのため親との関係は結婚前からよくみておくべきです。

お相手と親の関係がわかる項目

結婚相談所で婚活している場合、お相手と親との関係がわかる項目があります。(※プロフィールに記載している場合)

  • 親の年齢
  • 親の同居の有無
  • 親が離婚しているか
  • お相手が自分の親と同居を望んでいるか

などです。

また、兄弟(姉妹)がいるのかもわかります。

結婚相談所の場合は、事前情報から結婚する際に親がどれほど関係してくるかがわかります。

親の年齢

  • 親の年齢から考えて、近い将来に介護が必要なのか?
  • 兄弟(姉妹)が親の面倒を診ることができるのか?

などが予測できます。

結婚相手が親と同居しているか

お相手が親と同居している場合、なぜ同居しているのかが気になるところです。

  • 本人の身の回りのことは家族がしているの?
  • 親の介護をしているの?
  • 持ち家があるの?
  • 実家が自営業?

などの理由が考えられます。

日本において、未婚者女性の72.5%、未婚者男 性の63.0%が親と同居しているといわれている (内閣府『国民生活白書 平成15年版』、下図表- 1)。(引用:https://www.pdrc.keio.ac.jp/jpsc/wp-content/uploads/2018/05/072_04.pdf

また、親と同居している人は片親であることや収入が低く生活満足度が低いなどの理由から「親と同居」を選択しているのかもしれません。

結婚後、同居を希望しているのか?

IBJが毎年出している成婚白書では、「自分の家族と同居を希望するか」の項目では、男女とも「希望しない」が成婚しやすく、「希望する」を選択している人が成婚しやすいというデータがあります。

結婚生活においては、親と同居することはいいイメージはないようです。

「自分の親と同居を希望している」場合、希望している理由は何か気になりますよね。

  • 親の介護のため?
  • 自宅で事業?

など理由が書かれていないと不安になりますよね。

事前にわからないこともある

結婚相談所では「お相手と親」との関係は事前情報よりある程度推測することはできますが、それだけではわからないことも多いです。

例えば、

  • 親の人柄(子供に厳しいなど)
  • 親の理想の結婚相手
  • 結婚後に親が口を出してくるのか
  • 親やお相手の宗教の有無

などは実際にお相手から話を聞いたり、直接お相手のご両親に会って話してみてわかることです。

親との関係で確認しておきたいこと

親や本人が依存関係にないか

お相手が親と依存関係にある、あるいは親が子供に対して支配的である場合、夫婦のトラブルが起きた際にお相手は自分ではなく、親に相談をして親が口を出してくることがあります。

親に相談することが悪いわけではありませんが、親が介入してくることで夫婦問題が拗れることがあるのです。

親に依存的で未熟な人に多いのですが、問題が生じた時に親に頼ったり、パートナーの文句を言って親が怒鳴り込んでくる話も聞きます。

あるいは、お相手が実家に帰ってしまってそのまま離婚してしまったなんて話も聞きます。

結婚生活で過度に親が介入してくると離婚してしまうケースも多いので、「お相手と親」との関係はよくみておきましょう。

親に頼れない

子供ができれば夫婦だけでは大変ですので、親にも協力してもらえるのがベストです。

しかし、いわゆる毒親やご両親が他界している人では親に頼れない場合があります。

親が過度に結婚生活に口を出してくるくらいなら、親に頼れない方がマシだと考えている人もいます。

親に頼れない分自分達で結婚生活を成立させなければいけないため大変ですが、本人も精神的に自立している人が多いです。

交際中に「お相手と親」との関係を確かめる方法

結婚前の交際中に「お相手と親」との関係を確かめる方法をお伝えします。

  • 問題が起きたときにどうやって解決するのか(親に頼るのか)
  • どれくらいの頻度で実家に帰るのか
  • 親はどういう人柄なのか

など交際中によく観察しておきましょう。

  • デートプランの決め方
  • 仕事に対する考えや行動
  • 将来の見通し
  • お金の使い方

などからも「どんな家庭で育って、どんな育ち方」をしてきたのかある程度わかります。

交際が深まれば、お相手の親とも会って自分の目でお相手の親の人柄や「親と子」の関係も確かめましょう。

ただし、お相手の親も「良い親」を演じますので、作られた「親子関係」の場合もあります。

お相手から親との関係を事前に聞いておき、総合的に「親子関係」を把握するようにしましょう。