「結婚相談所のお見合いを通して結婚した人の離婚率は低い」と聞いたことはありませんか?
実際、ネットの記事などを見てみると結婚相談所を運営しているサイトでは「お見合い結婚は離婚率が低い」という記事をよく見ます。
一般的な離婚率は約35%で、お見合い結婚の離婚率は10%。
これ本当なの?
と疑問に思う人もいるでしょう。
ここでは、結婚相談所のお見合い結婚は離婚率が低くなるの?を解説しています。
以下の記事も参考にしています。
目次
お見合い結婚は離婚率が低くなるの?
お見合い結婚は離婚率が低いというのは、昔のお見合い結婚のことだと考えられます。
こちらのデータをみると、昔はお見合い結婚の方が多かったわけです。
そして、1970年の離婚率が約10%なのです。一方、現代は離婚率が約35%。
そして、もっと昔の離婚率を見てみると・・・
日本は1898年(明治31年)に施行された明治民法により、家制度が確立したのです。これが現代でも結婚の形として残っています。
明治民法以前の日本は離婚率は高いのです。この時代は夫婦お互いが精神的にも経済的にも自立した対等な関係だったのです。
お見合い結婚だと離婚率は低いが・・・
お見合い結婚では離婚率は確かに低いのですが、戦後では男性は仕事に出て稼いできて、女性は専業主婦で家を守るというのが当たり前の認識でした。
つまり、役割分担がはっきりしていたのです。仮に離婚したいと考えてもお互いが物理的にも精神的にも相手に頼る部分があるので、離婚しない方がメリットは大きいのでしょう。
確かにお見合い結婚や昔の結婚の形は離婚率は低いと言えますが、見方を変えると離婚しづらかったと言えるかもしれません。
高齢者の話を聞いていると、「旦那とは会話がない」なんて話も聞きますし、離婚するなんて考えもしないような時代だったのでしょう。
しかし、現代ではどうでしょうか?
専業主婦という人は稀で女性も働くのが一般的であり、男性も家事など家のことをするのが一般的になってきています。
結婚においては、男女対等な関係になってきています。そのため、現代ではどんな出会いでも離婚したいと思えば離婚できてしまう関係なのです。
「お見合い結婚は離婚率が低い」は相関関係?
「お見合い結婚だから離婚しづらい」というのは必ずしもそうとは言えないかもしれません。
実際に結婚相談所で結婚したけど離婚したという話も聞くことはあります。
「お見合い結婚は離婚率が低い」というのは相関関係であり、因果関係ではありません。
相関関係ってなに?
という人に説明すると、例えば高血圧の人は年収が高い傾向にあるのです。知ってました?
「じゃあ、年収が高い傾向にあるなら高血圧の人と結婚しよう!」とはならないですよね。年収が高いのは年齢が高いからですよね。そして、年齢が高い人は高血圧の人が多いですよね。
つまり、高血圧と高年収には因果関係はなく、年齢と年収に因果関係があるという話なのです。
これと同じでお見合い結婚だと離婚率が低くなるのではなく、時代や結婚のあり方と離婚率とが関係しているわけです。
結婚相談所を利用して結婚した人の離婚率
結婚相談所の離婚率を調べたデータもあります。
母数が少なくて参考程度にしてもらいたいのですが、結婚相談所を利用して結婚した人の離婚割合は38%だったとのこと。
一般的に言われている離婚率が約35%ですから、このデータだけをみると結婚相談所で結婚した人の離婚率の方が若干高いことになります。ほとんど変わらない数字ですが。
現代においては、どの婚活サービスを利用しても離婚率が低くなることはありません。
結婚相談所を利用すると結婚しやすい?
ところで、結婚相談所を利用した方が結婚はしやすいの?
というと、結婚相談所を利用して成婚した人の割合は約10%(成婚による退会者数÷会員数)ですが、結婚した人の中でマッチングアプリを利用して結婚した人は15%とのこと。
若干、マッチングアプリの方が結婚率は高いかも。ただし、母数が少ないのでなんとも・・・
結婚相談所の良いところは、結婚までのスピードが早い点です。
結婚相談所では、
- 在籍期間は1年弱(若い方が在籍期間は短くなる)
- 交際期間は4ヶ月程度
- お見合い回数は10回程度
というのが一般的です。
マッチングアプリだと何十人何百人と異性に出会っていかないと理想の人に出会えないですし、結婚するまでに1〜2年かかる人も多いことを考えると、結婚相談所を利用した方が結婚までは近道だと言えます。