お見合いや仮交際で「価値観の不一致」という理由でお断りされたことはありませんか?

「価値観が合わなかったなら仕方ない。」

そう思う人もいるでしょう。

もちろん、本当に価値観が合わないケースもあります。

しかし、結婚相談所で会員様の話を聞いていると、「価値観そのもの」が原因というより、「会話の進め方」が原因で価値観が合わないと思われてしまうケースも少なくありません。

その原因の一つが、「思い込み」と「決めつけ」です。

「普通こうでしょ」は、あなたの普通でしかない

婚活をしていると、「普通こうでしょ。」という言葉を口にする人がいます。

でも、その「普通」は誰にとっての普通でしょうか。

  • 育った家庭
  • 仕事の環境
  • 友人関係
  • 住んできた地域
  • これまで経験してきた恋愛

人はみんな違う人生を歩んでいます。

だから、「普通」も違って当たり前です。

例えば、共働きが普通の家庭で育った人もいれば、専業主婦が当たり前の家庭で育った人もいます。

休日は家で過ごすのが普通という人もいれば、毎週出かけるのが普通という人もいます。

つまり、自分の普通を相手も当然そう考えていると思った瞬間に、それは「思い込み」になります。

思い込みは「決めつけ」に変わる

思い込みを持ったまま会話をすると、次は「決めつけ」が始まります。

例えば、

「実家暮らしなら、親離れできていないんですよね?」

「アウトドア好きなら、毎週出かけたいタイプですよね?」

こうした言葉は、本人が言っていないことまで勝手に意味を決めています。

実際には、

「実家暮らしだけど、家事はしっかりこなして親の面倒もみている」

「アウトドアは好きだけど、月に一回くらいで十分。」

そんな考えかもしれません。

しかし、最後まで話を聞く前に決めつけてしまうと、相手の本当の考えを知ることはできません。

相手の話を聞く前に、自分の意見を言っていませんか?

婚活でうまくいかない人を見ていると、ある共通点があります。

それは、相手の意見を聞き終わる前に、自分の考えを返してしまうことです。

相手が話している途中で、

「いや、それ普通こうじゃない?」

「それって結局こういうことでしょ?」

「いやいや、それ違うでしょ。」

こんな返し方をしてしまう。

すると相手は、

「いや、そういう意味じゃないんだけど。」

「最後まで聞いてほしい。」

と思います。

でも、また途中で遮られる。

また説明し直す。

また誤解される。

これを何度も繰り返すと、会話そのものが疲れてしまいます。

「この人とは話しにくい。」

「何を言っても決めつけられる。」

そんな印象を持たれてしまうのです。

「価値観の不一致」と言われる理由は価値観だけではない

婚活では、お断りの理由として「価値観の不一致」がよく使われます。

もちろん、本当に価値観が合わないケースもあります。

しかし、その中には、

「話を聞いてもらえなかった。」

「決めつけられた。」

「否定されたように感じた。」

こうしたコミュニケーションの積み重ねが、「価値観が合わない」という印象につながっているケースもあります。

相手からすると、「価値観が違う」というより、「この人とは安心して話せない。」という感覚なのです。

婚活は説得する場ではなく、理解する場です

婚活では、自分の考えを伝えることも大切です。

でもそれ以上に大切なのは、相手を理解することです。

正しいか、間違っているかを決める場ではありません。

相手がどんな考えを持っているのか。

なぜそう考えるようになったのか。

そこを知ることが婚活です。

だからこそ、すぐに反論するのではなく、質問してみてください。

「それってどういう意味ですか?」

「どうしてそう思うんですか?」

「例えばどんなイメージですか?」

この質問ができる人は、会話が途切れません。

相手も、「ちゃんと話を聞いてくれる人だ」と感じます。

「理解しようとする姿勢」が信頼につながる

人は、自分と全く同じ価値観の人を探しているわけではありません。

それよりも、

「この人は自分の話を聞いてくれる。」

「分からないことを分からないまま質問してくれる。」

「否定せずに理解しようとしてくれる。」

そう感じる相手に安心感を持ちます。

価値観は違っていても、お互いを理解しようとする姿勢があれば、関係は築いていけます。

反対に価値観が近くても、決めつけや思い込みが多い人とは、一緒にいることが疲れてしまいます。

まとめ

婚活では、「普通こうでしょ」という言葉ほど危険なものはありません。

その「普通」は、自分が歩んできた人生の中で作られた普通だからです。

相手には相手の普通があります。

だから、まずは理解しようとすること。

話を最後まで聞くこと。

分からなければ質問すること。

婚活で大切なのは、自分の価値観を押し通すことではありません。

相手を理解しようとする姿勢です。

次のお見合いやデートでは、ぜひ一度、

「それってどういうことですか?」

この一言を意識してみてください。

たったそれだけで、相手が「この人は話しやすい」と感じる会話に変わるかもしれません。